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卒業進級の皆さんこんにちは!
古来より、先人たちは「暑さ寒さも彼岸まで!」と、言い慣わしてまいりました。
まさにその通りに、ここ数日暖かさが増し、葛飾区役所前から、北に延びる『さくら通り』の桜も、つぼみを日ごとに膨らませているようにかんじられ、人の心を捉えてやまない、鮮やかに咲く「おうか=櫻花」を、目にすることが出来るでしょう。
私が小学生だった頃={現在も、さくら通りの下には、暗渠となった堀川『梅田掘り』が、中川と綾瀬川を結ぶ運河から、亀有を経て「曳舟川」(現在は親水公園となっている)の、「十三橋」(葛飾野高校の先にある五差路)あたりから、南下し、水戸街道(ドンキーの脇)を潜り抜けて、流れ下っておりました}。このような素晴らしい桜並木になるとは、想像することさえ、できませんでした。西行の歌は皆さんもご存じでしょう。北面の武士(院の直属軍として、主に寺社の強訴を防ぐため、院の北側の部屋に集められた兵士団=白河上皇が創設)であった、西行は出家して、詠んだ。願はくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃が、有名な歌ですね。また悲しいことに、桜の花が、一瞬にして散り行くさまの無念さが、人の心の無常観に繋がり、太平洋戦争末期の「特攻隊の精神的拠り所=己の命を、桜の花が鮮やかに散り行くように、国の為に命を捧げる」という、悲しい話にも引用されてしまいました。
いよいよ、卒業そして進級の時がやってまいりましたね。これまでの環境とは、大きく変わり「自立の道」への、第一歩を踏み出すのです。小学校の6年間は、大変に長く感じさせられる期間でしたが、中学・高校は、私の記憶から申し上げるならば、小学校の4年生からの三年間が、中学・高校の6年間に匹敵するように思われてなりません。そのくらい、あっという間の中学・高校生活ですから、くれぐれも、「健康第一」をモットーにして、充実した学校生活を送ってください。
これまでは、本当に距離的に近くに住む人々の集団の中での生活がすべてでした。高校からは、この距離が大幅に伸び、その範囲は(相似比の二乗ですよね。)大幅に拡大していきます。生活環境の異なった人たちとの出会いが待ち構えております。人間的進化を遂げる絶好の機会です。この時・場を最大限に活用いたしましょう。
多くの仲間が、待っております。コミュニケーション能力を発揮する絶好の好機到来。これまで培った智慧で、「心の同志=同じ考えを持つ仲間=向上心を持って人生を生きたいと願う仲間」を、探し出しましょう。そのためにも、自分自身磨き上げる必要性は、ますます肝要となっていくことでしょう。経験豊かな、「師・先輩」に接し、心の内に磨きをかけましょう。書物こそ、時代を越えた、「最高の師」です。多くの書物に接して下さい。