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葉桜の季節となりました。
葉桜という言葉を耳にする時、思わず「握手」の冒頭分を思い出すのが常です。(桜の花はとうに散って、葉桜にはまがあって…本文引用)
中学三年生の国語教科書に、井上ひさしさんの短編小説「握手」があります。数多くの戯曲を残して十年ほど前に世を去りましたが、直接的な言葉を嫌うかのように、文章の奥底に、反戦、平和〈争いの無い世界〉の思いが、ほのぼのとした言葉の端々を通して、読む人の心の内に、静かに伝えております。この握手も、カナダ人神父の体験を通じて、日本人の戦勝国に対する負い目に躊躇することなく、神父が運営する、「天子園」という名の孤児院での心温まる交流物語です。神父の誠実な生き方に共鳴する読者に、思わず争う事のむなしさと平和の尊さを、読む人に訴えております。
進学・進級を無事に過ごした生徒さん達が、塾を訪問してくれております。ピカピカの制服に身を包んだ高校生、つい先日までの中学生とは思えないほど立派になっていることに、喜びを隠し得ません。学校生活に慣れ親しんでいるようで、発する言葉から垣間見ることが出来ます。さらに、大学に進級した皆さんからは、「大学での意欲的学習活動を積極的に進めたい。」さらには、「yaruzo」という言葉に接することが出来、将来の夢と希望に満ちた人生が約束されているように感じられました。
新学期が開始されほっとしたのも束の間、ゴールデンウィーク明けには、早くも各中学校で、一学期の中間テストが日程に上がってきております。中学三年生にとっては、来春の入試に向けての大切なテストの開始です。予め、三月の十日に中学三年生向けの保護者会並びに生徒を含めての入試説明会を実施して、定期テストの重要性並びに、内申点の算出法等につき説明済みでありますので、先週あたりからは、毎日数名の生徒さんが、四時過ぎから自習に見えられており、その意気込みに圧倒される日々です。取り敢えず、五月三日、四日、五日はお休みとさせて頂きますが、その他の日は、土日講習を含めて、生徒さんの学習活動を積極的にサポートしてまいります。日程等は、別紙の講習案内をご覧ください。